漫画の歴史と表現の規制1

http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/vote/1116860450/142-162

142 名前:週刊少年漫画支援@漫画4兄弟 1/21[sage] 投稿日:2005/05/27(金) 15:20:40 ID:KRNqBI4c

         | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
         | 週刊少年漫画板 |
         |________|
                      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              __    / ただいまから週刊少年漫画板による
             |・∀・| 目<  【漫画の歴史と表現の規制】が
             (つ  つ∥  \ 始まるわよぉぉぉ
         | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  \_______________
         | ̄ ̄ ̄妙子 ̄ ̄ ̄|
         |   支援物資  ...|

143 名前:週刊少年漫画支援@漫画4兄弟 2/21[sage] 投稿日:2005/05/27(金) 15:21:20 ID:KRNqBI4c
日本でのマンガの歴史と表現の規制略史
【漫画の元となる物の始まり】
607年    ・法隆寺金堂の天井板の裏に鼻の長い戯画風の人物が描かれている。
      (マンガを「カリカチュアされた人物などを描いて
       情景や物事を表現したもの」と定義)

平安時代  ・鳥獣人物戯画(肉筆のため、一部の人目にしか触れる事はなかった)

江戸の中期 ・浮世絵(錦絵) 木版技術の発達によって一般庶民にも広く流布した。
      (有名な美人画のような一枚絵だけでなく、本の形式をとった漫画本も多く、
       中でも「鳥羽絵」と呼ばれた本は、世界最古の漫画本の一つと位置づけられる。
       有名なものでは『北斎漫画』があるが、現在の漫画とは全く繋がりがない)

明治時代  ・欧米諸国から輸入した文化の中に風刺漫画があった。
      (風刺画家のチャールズ・ワーグマンが1862年より横浜の外国人居留地で
      『ジャパン・パンチ』という風刺雑誌を発行。名前の元はイギリスの風刺雑誌
      『パンチ』だが、日本での風刺画の呼び名「ポンチ」の語源)

144 名前:週刊少年漫画支援@漫画4兄弟 3/21[sage] 投稿日:2005/05/27(金) 15:21:52 ID:KRNqBI4c
【漫画の登場】
明治~大正 ・スタイルが今のマンガに近づく。絵の中に文が書きこまれ、
      「ポンチ絵」に対し、「漫画」という呼び名が使われだした。
      この頃、子供向けの漫画が少年雑誌や新聞に登場。

昭和初期  ・子供向けの漫画が主に少年雑誌や新聞を舞台にして大きく広まる。
      代表作は昭和六年に『少年倶楽部』で始まった、「のらくろ」シリーズ。
      (他には島田啓三、宍戸左行。更にマンガの単行本がこの時期、飛躍的に増加。
      同時に、この頃からマンガは子どもに悪影響を与えると批判されている。)

【戦時中】
1938年   ・日本は泥沼の戦争にはまり、マンガは一時的に姿を消す。
      ・旧内務省による「児童読物改善に関する指事要綱」。
       漫画を含む児童図書33点が発禁処分(戦時下の言論統制)。

145 名前:週刊少年漫画支援@漫画4兄弟 4/21[sage] 投稿日:2005/05/27(金) 15:22:23 ID:KRNqBI4c
【戦後の漫画の成長と「俗悪漫画」批判、「悪書追放運動」】
1946年末  ・「少年」創刊
1947年末  ・「漫画少年」創刊
上二つは後に黄金時代を築くが、当時人気があったのは「赤本」と呼ばれたマンガ本。
赤本とは、粗悪な紙で、数人の俄か出版社が出版した読み切りマンガ本。
当時の雑誌は40~50ページしかなく、対して赤本は百数十ページで1本のマンガを掲載したので、
赤本のほうが人気が出た。考えられないような出版環境の中から手塚治虫が新たなスタイルのマンガで登場。

1948年正月 ・赤本ブームがピークを迎える
1949年   ・赤本(非正規流通)漫画ブームと俗悪批判。
1955年   ・「日本子どもを守る会」「母の会連合会」「PTA」による「悪書追放運動」。
      漫画を校庭に集めて「焚書」にするといった「魔女狩り」が横行。
      「図書選定制度」「青少年保護育成法案」といった動きの反面、出版界、
      編集者も批判に抵抗。のちの自主規制への道筋がつけられていく。

146 名前:週刊少年漫画支援@漫画4兄弟 5/21[sage] 投稿日:2005/05/27(金) 15:23:09 ID:KRNqBI4c
1950年半ば ・赤本や絵物語はほとんど姿を消す。
      少年雑誌 絵物語→ストーリーマンガ
       (ストーリー漫画とは、戦後手塚治虫によって生み出されたマンガのスタイル。
       この時期は手塚の創作ペースはダウンしており、彼の手法を吸収した
       「月光仮面」(川内康範作・桑田次郎絵)、「赤胴鈴之助」(武内つなよし)、
       「イガグリくん」(福井英一)といった作品が人気)
      赤本(1950年過ぎには殆ど無くなっていた)→貸本  に変化。
1956年   ・日本初の週刊誌『週刊新潮』創刊。
      ・「赤胴鈴之助」ラジオドラマ化、1957年には映画化。
      ・『影』創刊。貸本マンガをプラットホームにした劇画と呼ばれるスタイルが大阪から発生。
       (物語・お話的なストーリーマンガと違い、劇画は実録的な話が多く、1950年代末には
       『影』のメンバーらが東京に進出し、劇画はマンガの表現方法に大きな影響を与えるようになった)
1958年 ・『週刊明星』創刊。
       ・「月光仮面」TVドラマ化。
1959年   『朝日ジャーナル』『週刊文春』『週刊平凡』創刊。
      ・主流だった月刊マンガ誌は児童数の減少により衰退し、
       出版社はその対策として週刊のマンガ誌を創刊。
      ・『週刊少年マガジン』『週刊少年サンデー』が同時に創刊。
     ・貸本漫画の残酷描写批判。貸本じたいの「衛生面」も非難の的に。

147 名前:週刊少年漫画支援@漫画4兄弟 6/21[sage] 投稿日:2005/05/27(金) 15:23:52 ID:KRNqBI4c
1961年  ・『日の丸』『少女』『少年クラブ』『少女クラブ』といった一時期を築いた雑誌が休刊。
      入れ替わりに週刊誌が部数を伸ばす。
1962年  ・平田弘史「血だるま剣法」「積んではくずし」が部落解放同盟等から抗議を受ける。
1962~63年・少年誌での戦記ブームにより、戦争肯定論・愛国主義が子どもに
      植え付けられるのでは、と危惧された。
1963年   ・出版界の自主規制団体「出版倫理協議会」結成。
     ・ 少女週刊誌『週刊少女フレンド』が創刊。
1964年   ・東京都、青少年条例を制定。
1968年  ・67年末から『週刊少年サンデー』で連載の「あかつき戦闘隊」の
      「あかつき戦闘隊大懸賞」が問題になる。ピストルのおもちゃから
       日本海軍兵学校の制服のセット(刀帯・短剣までも)が当たる懸賞)
    ・『少年ジャンプ』創刊。8月号より永井豪の「ハレンチ学園」連載開始。

【マンガの隆盛とハレンチ漫画非難、差別表現の「言葉狩り」】
1970年  ・永井豪「ハレンチ学園」への非難続出。
     ・ ジョージ秋山「アシュラ」の人肉食描写が問題化。一部で発禁。
     ・ 手塚治虫「アポロの歌」のセックスシーンが問題に。福岡で発禁。
     ・ 梶原一騎&矢口高雄「おとこ道」が朝鮮人差別描写で問題化。

148 名前:週刊少年漫画支援@漫画4兄弟 7/21[sage] 投稿日:2005/05/27(金) 15:24:38 ID:KRNqBI4c
1973年   ・「サンデー毎日」誌上での「劇画論争」。

1970年代  ・少女マンガに新しい流れが生まれる。
       それまでは男性漫画家や、手塚の流れを受けた作風の女性のマンガ家
       (里中満智子・池田理代子・美内すずえ)が活躍していたが、「花の24年組」
       と呼ばれた萩尾望都・樹村みのり・大島弓子・竹宮惠子・山岸涼子などが
       独自の感性を前面に押し出したこれまでの少女マンガにないスタイルと
       問題意識をもった作品群を生み出していった。
      ・同時に男同士の同性愛を描く「少年愛」が少女マンガ会の流行ともなっていく。
1976年   ・「国際婦人年をきっかけとして行動を起こす女たちの会」が、
       永井豪「イヤハヤ南友」山上たつひこ「がきデカ」の女性描写を問題視。
      ・少年非行の増加を背景に、警視庁に少年課設置。
      ・41都道府県で青少年条例の制定強化。(~1980年)

【エロ劇画・ロリコン漫画・美少女系エロマンガ/成年向けコミックの台頭】
1978年   ・エロ劇画ブーム。 掲載される雑誌は月刊が主流で最盛期には40~50誌。
  11月   ・「漫画エロジェニカ」刑法175条「わいせつ図画頒布」で摘発。
1979年 2月 ・「別冊ユートピア/唇の誘惑」が同じく摘発。

149 名前:週刊少年漫画支援@漫画4兄弟 8/21[sage] 投稿日:2005/05/27(金) 15:25:18 ID:KRNqBI4c
1980年   ・宮下あきら「私立極道高校」が実在する学校名を使用し問題化。
1982年   ・えびはら武司「まいっちんぐマチ子先生」が女性差別とされ問題化。
1984年   ・ティーン雑誌のセックス記事に対する非難、規制。
      ・自民党、青少年向け「図書規制法案」を準備(批判を受け提出せず)。
1982~88年 ・エロ劇画からロリコン漫画への人気移行。『漫画ブリッコ』(82・白夜書房)
      『漫画ロリポップ』(86・笠倉出版社)など専門誌でその世界を展開。
      ・コミックマーケット、同人誌文化の拡大。
      ・ロリコン漫画から美少女系エロマンガへ。
      (アングラとメジャーの線引きが曖昧になり、一般青年誌を中心に美少女系作家が進出。
       エロ劇画の衰退)。

【「黒人差別」騒動、「有害」コミック規制問題】
1989年7月 ・関西在住のA氏一家で構成される市民団体、「黒人差別をなくす会」が
       藤子不二雄「オバケのQ太郎」150編「国際オバケ連合」の描写を差現と指摘。
       小学館は単行本出版中止へ。
   8月  ・「連続幼女誘拐殺人事件」発生。犯人とされた男が「おたく」であったことなどが
       マスコミで喧伝され、マンガ、アニメにおける「過激な表現」が犯罪を誘発するといった非難が続出。
      ・平松伸二「マーダーライセンス牙」で、実際の「東アジア反日武装戦線」事件を
       死刑廃止グループに偽装したテロリストという設定で描写。
       支援グループが抗議。

150 名前:週刊少年漫画支援@漫画4兄弟 9/21[sage] 投稿日:2005/05/27(金) 15:25:55 ID:KRNqBI4c
1990年 8月 ・「黒人差別をなくす会」、鳥山明「Dr.スランプ」など
       「週刊少年ジャンプ」掲載の諸作における黒人差別を指摘。
      ・佐藤正「燃える!お兄さん」で、学校の用務員に対する
       職業差別描写に対し、自治労大阪府本部などが抗議。
    9月 ・「朝日新聞」社説「貧しい漫画が多すぎる」掲載。
       「有害」コミック騒動の端緒となる。
      ・「黒人差別をなくす会」、手塚治虫漫画の差別表現に抗議。
      ・総務庁、出版倫理協議会に対しコミック自主規制要請。
      ・「コミック本から子どもを守る会」、和歌山県田辺市の主婦らによって結成。
       署名運動、陳情を開始。その後、各地の「親の会」「PTA」等が続々と陳情、
       抗議を繰り返す。
        10月 ・出倫協、会員各社に自主規制を要請。
      ・成人向け図書出版社を中心とした「出版問題懇話会(現・出版倫理懇話会)」が
       「編集倫理綱領」「編集倫理規定」策定。自主規制に動く。
    12月 ・雑誌協会系各社、有害指定コミックスの回収へ。
      ・このころ槍玉に挙がった「有害」コミックとしては、
       上村純子「いけない!ルナ先生」(講談社)、遊人「ANGEL」(小学館)等。
       零細エロ出版社より、大手出版社の「ちょっとHな」作品が問題視される傾向。

151 名前:週刊少年漫画支援@漫画4兄弟 10/21[sage] 投稿日:2005/05/27(金) 15:26:29 ID:KRNqBI4c
1991年 1月 ・出倫協、「成年コミック」マークを発表。出問懇はマークを受け入れ。
    2月 ・「成年コミック」マーク第一号はこしばてつや「IKENAI!いんびテーション(3)」(講談社)。
      ・当時の自民党政調会長が党所属国会議員に宛て、コミック規制の請願文例を添えた
       「コミック雑誌等有害図書への対処法について」の通知を送付。
      ・警視庁、「わいせつ図画販売目的所持」容疑で都内漫画専門店を摘発。
       H系同人誌が対象で、書店店長、発行者、作家の計74名が検挙される事態。
    3月 ・東京都、初のコミックス「不健全」指定。
    7月 ・東京都議会、「都革新」1会派を除く6会派(自民、社会、共産、公明、民社、大衆)の賛成により、
       「不健全(有害)図書類の規制に関する決議」を採択。行政指導の強化と青少年健全育成条例の「改正」を求める。
    9月 ・都議会生活文化委員会で青少年条例のコミックス規制強化を全会一致で採択。
       この後続々と、各地方自治体の青少年条例が強化される。
      ・条例強化反対を掲げる「『有害』コミック問題を考える会」が集会開催。
       漫画編集者、フェミニスト、フリーライター、子どもの人権確立の活動家など、
       幅広い枠で構成される同会が、市民レベルでのマンガ規制反対運動のさきがけとなる。
       同会はのちに「マンガ防衛同盟」と改称し、98年の「児童ポルノ禁止法」問題でも
       マンガ表現規制阻止に尽力する。
    10月 ・出版労連がコミックス規制と青少年条例改悪に反対決議。
    12月 ・日本ペンクラブがコミックス規制に対し反対声明。
      ・山本英夫「おカマ白書」が同性愛に対する偏見であると「動くゲイとレズビアンの会(アカー)」が抗議。
       単行本第3巻の発売が白紙に。
[PR]
by sioriririri | 2005-05-30 01:51 | 二次元系
<< 漫画の歴史と表現の規制2 愛読者シリーズ・1 >>